患者吸入指導テキスト
発売日 :2020年6月17日
ISBN :978-4-87794-216-8
定価 :本体3,600円+税
体裁 :A4判、本文4色、152ページ
吸入療法は、的確な薬剤が処方されても「適切な手技操作により吸入する」ことで初めて十分な効果が期待されます。そこで、本書はわが国で流通している吸入薬・吸入デバイスのすべてについて、医師・医療従事者が間違いやすいポイントと患者さんが陥りやすいポイントを『ピットホール』として、その対処法を伝授します。『ピットホール』とは、筆者が指導の際に「誤操作」というネガティブな言葉を避けて、患者さんが容易に克服できる“些細な穴”であるとの前向きなメッセージを込めて名付けています。
本書は、適切な吸入療法のための5つのステップを踏まえて構成されています。①吸入療法と従来の内服薬治療との違いを認識すること、②ピットホールが生じる原因は患者さんの側にあることを知ること、③ピットホールを克服する鍵は“よく見て、よく聴き、よく話すこと”にあること、④動画を視聴することで吸入操作の手順を動的な流れで理解すること、⑤より良好なアドヒアランスを維持するためには患者さんへの吸入指導を継続することが重要であること。
特に④は、ピットホールごとに無料で操作手順を動画で視聴できるため、患者さんだけではなく、医師・医療従事者も、手許のスマートフォンで繰り返して見て習得することができるように工夫されています。